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Since2006/06/09 Last update 2006/06/09 by nakamura
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  暴動拡大。インドだとすれば、うん、分かる。
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 No.070121235201340992.1.1.1.1.1.1.1.1    07/01/27(Sat) 03:57   by  名古屋のN [変更] [削除]
【 今こそ現地情報を 】への返信

 ロータートのゴールでも暴動が起きた。あそこは起きやすいところだ。私のかつての仕事の通勤圏だった。私は乗っていなかったが、プロジェクトのジープが投石されて壊されたことがある。水害が起きたときだ。救援活動をやっていたにも関わらず、郡事務所の傍に駐車していて、政府の無策に抗議する人々にそこが襲われた時に、ついでにやられた。私たちが一番最初に救援物資を陸路で運んだというのに、である。激しい人々だ。
 ビラトナガール、ジャナカプール、ゴール、そしてビルガンジ。ここで暴動が起きている。定石通りだ。この四地点は、碁で言えば碁盤の四隅に石が置かれたようなものなのだ。ラーハンでの騒ぎは、死者がでたことによる突発的なものだった。しかし、その象徴的な波及力は大きい。ついに、東タライ全域に暴動が広がっている。
 と、見えるかもしれない。
 しかし、今一番頭を抱えているのはインド当局に違いない。
 見えにくいかもしれないが、こうした時に騒ぎを大きくするのは、決まって国境を超えてやってくる暴徒である。私が国際監視団をやった1998年の総選挙の時、立候補者を暗殺したり、投票所を襲ったり、爆弾を投げたりした暴徒のほとんどはインドからやってきていた。ヒットエンドランですぐ逃げてしまうから、処置無しなのだ。
 先週、最初に起きた騒ぎは、西タライのネパールガンジだった。どっちが先に手を出したかは置いといて、ビデオに映っているが、警官や兵士が制服のまま、略奪や破壊をやっている。その時の台詞は、「この店はネパーリだ。壊すな。」で、インド系の店などを選択的に破壊している。「お前らはインドへ帰れ。」とも叫んでいる。つまり、マデシとインド系住民の排斥を官憲ともどもやってしまっている。それは、山の民、もしくはタライ植民地主義者の立場である。
 要するに、東タライ全域での暴動は、これに対する怒りであろう。マデシ、そして便乗したヒンドゥー原理主義者、そしてたぶん王党派。コングレスの一部も便乗しているという報道もある。私が心配した通りの展開だ。寄り合い所帯の「東軍」が形成されつつある。
 コングレスはそもそもどうか。思い起こして欲しい。彼らはかつて東タライのビラトナガールで武装蜂起している。コングレスの血脈の半ばは、アンチ・パハディでもあるのだ。グル・プラサド・マイナリが描く短編小説を読めば、コングレスの下級兵士のそうしたアンビバレンツが良く分かる。それが、ごたいそうな血族によって中央権力に純化した。それは今やタライを支配するまでに変質している。タライから見れば、コングレスはダブルスタンダードそのものだ。だから、今回のような時には、タライがどう動くかは予断を許さない。
 インドがどういう反応を示すか。ここまで来たら、何か言わざるを得まい。たぶん、アメリカも何かささやくだろう。そして、中国がどう動くか。まずいことに、それら全ての動きが、日本の自衛隊派遣も含めて、政憲議会選挙に直結している。国連が決議をしたばかりという絶妙のタイミングでもある。策士がいるのは間違いない。
 しかけた連中は、よほどしたたかな計算をしていると見ていい。だが、決まって最後はマデシが冷や飯を食わされる、という構造は昔も今も変わらない。そのことが織り込み済みであるから、大きな政変や時代の変化の直前に、決まってマデシ原理主義が台頭する。そして、すぐに沈静化されてしまう。インドがその程度のジャブを出して、ほどよく収めてしまうからだ。
 その同じ轍を踏むのかどうか、新生ネパールの真価が問われている。