後で、20人のマデシ議員名簿を確かめたら、私の見たてた東部タライ領土?からは10人だった。あとは、結構、バルディア、カイラリ、バンケ、ナワールパルシなど西部タライからも選ばれていた。西部のタルーとしても出ている。ただ、やっぱり東の端のほうからはジャパとモランから一人ずつだった。 でも、ダン、カピラバストゥ、カンチャンプール、ジャパ、モランなどは、どうも隠れマオイストのように思えてならない。正確には分からないが、東部タライ以外はいわゆるタルー・ベルト(地帯)からぽつぽつと出ているように見える。 いずれにしても、私の見る東部タライ(サガルマータは勘違い。手元に地図がないのでサプタリとマホッタリのあたりをそう思ってしまった。)がマデシ原理主義の中核であることには変わりないようである。二人ずつ出ているのは、ロータート、ダヌシャ、シラハ、サプタリで、バラ、パルサ、マホッタリが一人ずつで、このあたりで合計10人である。勝手な想定だったが、だいたい当たっていた。 どうも、半分は隠れマオイストみたいなこの人選にマデシが納得しているようには思えない。だからバンダをやったんだろう。バラ、パルサ、マホッタリからも二人出ていて普通に見えるし、バルディヤ、カイラリはタルーとも書いてある。ダンなんてあんな山奥のマオイストの拠点に独立主義のマデシがいるとは思えない。 票集めをして共和制に持ち込む意図が見え見えで、独立原理主義マデシを押さえ込む人選ではあると思う。 結局は、6月の総選挙ではっきりするのだろうが、マデシがいつかコングレスと組む場面になるような気がする。平地の民と山の民(マオイスト)の議席争いでは、人口の多い平地が最後は有利だ。だから、西部タライから8人も無理して今回マデシ議員を繰り出しているのではないだろうか。そこにマオイストの危機感があり、その危機感に王党派やコングレスがつけ込むのは目に見えている。