マオイストは,繰り返し,「武装解除はしない」といっています。優勢な側が武装解除する理由はない。武器を一時保管し(いつでも取り戻し使用可能な状態),この実力を脅しとして使って政権参加し,公称3万5千の人民解放軍を国軍と統合し,政治権力と軍事権力を掌握するのが目標です。 コイララ首相とプラチャンダ議長は,国連にcivilanの監視要員を要請したはずです。 それと,安倍政権の目標は「軍民共同活動への協力」です。軍民峻別の国際法を真っ向から否定することの危険性を,知ってか知らずか,とんでもないことを平気で発言する(NATOなどで)。猪武者そのものです。一人で猪突猛進ならかまわないが,首相にそんなことをされたら,国民(特に在外日本人)はたまったものではない。 陸上自衛隊員がネパールに派遣され,civilianのような任務を果たすと言うことは,逆に言えば,「民間人でも軍人かもしれない」ということに他ならない。これがどんな恐ろしいことか,ご理解いただけると思います。 在外日本人でこれを脅威と感じない人はいないはずですが,現地で反対の声を上げることは難しい。だからこそ,国内の安全圏にいるわれわれが,派遣を思いとどまらせるため,反対の声を上げなければならないと思っています。