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Since2006/06/09 Last update 2006/06/09 by nakamura
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  有権者分布とマオイストの焦り
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 No.070208032612133412.1    07/02/09(Fri) 21:29   by  名古屋のN [変更] [削除]
【 新選挙区は比例代表で、これで収まるのか? 】への返信

 有権者登録は幾つかのタライでの郡を除いてほぼ終わった、と選挙管理委員会が記者会見で言った。前回よりは15%ほど有権者が増える見込みとのこと。
 2001年の人口センサスでは、総人口2315万人、18歳以上の有権者が1257万人。(\"Population Census 2001 National Report\"より筆者が電卓で計算)これが15%増えるとなると、約186万人増え、現在の推定有権者数は1443万人となる。
 
 一方、ネパールの人口増加率は1991年から2001年の間に、2.24%という高い率を示した。2.5%を超えると危機的になると言われている。
 仮に同じ増加率とすると、2006年は2586万人と推計され、18歳以上の有権者率が54.3%だから、自然増と流入による現在の推定有権者数は1404万人。
 上記の選挙管理委員会の推計1443万人とこの1404万人との差、39万人が自然増や流入ではない有権者数の増加ではないか、と推定される。

 最終的には、1999年の総選挙の時の有権者分布と、今回の登録者数を郡毎に比較して、15%以上の伸び率を示す郡が、そういう政治的増加が起きた郡であろうと推計することはできよう。

 今の人口が2586万人とすると、タライは49%だから1267万人。そのうちマデシは65%だから824万人。有権者率を掛けるとマデシの有権者数はおよそ447万人、タライのパハディの有権者は240万人となる。同じ計算で、山岳部の有権者数は101万人、丘陵部は622万人。タライのマデシのボリュームの大きさが分かる。

 2001年センサスによれば、タライ20郡の人口は1121万人。これがタライ1100万人説の根拠だったようだ。東部タライ(ジャパからシラハまで)が330万人、中央タライ(ダヌシャからチトワン)が393万人、西部タライ(ナワールパルシからカピラバストゥ)が175万人、中西部タライ(ダンからバルディア)が123万人、極西タライ(カイラリとカンチャンプール)が99万人。東部タライとしては723万人、西部タライとしては397万人。やはり、東部タライのほうが1.8倍も西部より多い。マデシの有権者数477万人を、チトワンから東を東部タライとして分ければ、東部タライは307万人、西部タライは170万人である。従って、東部タライのマデシの投票動向が総選挙の帰趨を決めるだろう。
 マオイストが西部タライを押さえきったとしても、東部タライで惨敗すれば、今の支配地域で勝ち抜いても過半数には遠く及ばない。これはコングレスにとっては更に深刻で、もともと選挙基盤がタライに多い。マデシ諸派との政策協調による連合政権にかけるしかない。

 連邦はどうなるのか。穏当なところとしては、現在の五つの開発区がそのまま州になるか、今の県(zone)が州になるかだろう。そういう区割りよりも、本質的には地方分権の仕組み作りになるのだが、今の政治家たちがそういうビジョンを持っているとは思えない。

 選挙管理委員会は同じ記者会見で、マオイストによる有権者登録の妨害を非難している。定住者でない者も登録するように強制しているようだ。これは、今の選挙法に違反する。ここにも、マオイストの選挙に向けた焦りが見え始めている。