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  「ウルルン」と「あるある」の責任
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 No.070226103030702020.1    07/02/27(Tue) 11:45   by  tanigawa [変更] [削除]
【 ウルルン滞在記のネパール蔑視に抗議する 】への返信

「ウルルン」には「あるある」に通ずるところがある。前者は毎日放送,後者は関西テレビ。ともに大阪が本拠で,大阪文化の「軽さ」「本音まるだし」の悪しき側面が現れた。

大阪文化は権威を「おちょくる」ことで,人情の真実に迫る。浪花節の世界。「あほ」を演じ,賢ぶっている人の矮小さをあぶり出す。権威や建前に本音まるだしで迫り,形式にこだわることの愚劣さを嗤いのめす。これが大阪文化の真骨頂だ。

しかし,その反面,権威や形式をバカにしすぎ,無原則となり,やってはならないことまでやってしまう危険性も大だ。大阪の「おばはん」はおよそ遠慮とは無縁,原色虎柄ファッションくらいなら苦笑して済まされるが,他人の財布をのぞき込み,隣の料理に文句をつけ,あげくは寝室にまで入り込む。(三枝「新婚さん,いらっしゃい」,さんま「恋の空騒ぎ」は大阪おばはんの世界。)

そのノリで番組をつくると,紳助,さんま,三枝になる反面,「あるある」や「ウルルン」が出来る。

関テレの「あるある」は,科学の「権威」や「形式(方法)」をバカにし,「ちょっとくらい,ええやないか」と,「納豆ダイエット」などをねつ造した。面白ければ何でもあり。これが大阪文化の悪ノリ,負の側面だ。

毎日放送の「ウルルン」は,不思議な異文化やその神秘性(一種の権威)を「おちょくる」つもりだったかもしれないが,それが許されるのは相手が強者,優越者の場合だ。弱者への「おちょくり」は「いじめ」に他ならない。ラウテは強者か? ちょっと調べるとすぐ分かるように,ラウテはネパールでも最も弱い立場にある少数民族。そのラウテを「おちょくり」,しかも相手への思いやりや人間的誠実さはほとんど感じられない。異文化への「遠慮」,人権への「配慮」がまるでない。大阪的悪ノリ。「面白ければよい」「せっかく遠い辺境まで来たのだから,何とかものにしなければ帰れない」――そんな下心がミエミエの軽薄な出来損ない番組だった。(取材側の軽薄さ,傲慢さにもかかわらずラウテの人々が示した心優しさに,不覚にも涙してしまった。)

異文化の尊重や少数民族の権利は,いまやグローバル・スタンダード。あるいは,プライバシーの権利や肖像権は,世界中で法的に確立された権利。侵害すれば,道徳的非難ばかりか,民事,刑事事件にすらなりかねない。そんな人権や法的権利を「おちょくる」のだから,それ相当の覚悟があったはずだ。

「科学」をバカにした関テレ社長は責任をとって辞任する。では,「人権」「権利」をバカにした毎日放送はどうするつもりか。まさか,ネパールは未開国だから,人権も権利も関係ないと思っているわけではあるまい。すでにネパールの人々もこの番組を見ている。大阪文化を代表し毎日放送の覚悟を見せて欲しい。「あほ」ではなく「バカ」だったと,率直に認め,謝罪した方がよいのではないか。