count: 54287                

日本国の法律を侵す内容、公序良俗に反する内容を含むものに関しては、連絡無しに削除する場合がありますので御了承下さい。
Since2006/06/09 Last update 2006/06/09 by nakamura
  新規投稿  |  最新に更新  |  全体表示  |  検索  |  ナマステボードTop  |  JN-NET TOP は画像付き  

  人民銭争終結のために
[Web] [返信]
 No.070228085544986458    07/02/28(Wed) 08:55   by  tanigawa [変更] [削除]
マオイスト人民戦争にはいくつかの面があるが,最も基本的なのは「食うための銭争」だ。戦前の疲弊した農村にとっての帝国陸軍,いまの負け組地方にとっての自衛隊と同じく,人民解放軍(PLA)はネパール地方青年にとって食うための就職先にすぎない。武器・兵員管理もこの観点から見るべきだ。

UNMIN発表(2/23)によれば,PLAの登録・収容はほぼ完了した。兵士30852人,武器3428。この数字は,ゲリラ戦なのに「正規兵」のみを収容することの非現実性をよく示している。もともとPLA3万5千人という数字がでたらめなのだ。武器数からも分かるように,PLAハードコア正規兵は5千人前後。あとは,食うための参加者にすぎない(わが郷里出身自衛隊員と同じ)。月給6千〜1万ルピー,将来は国軍移行と宣伝すれば,希望者殺到は当たり前だ。

そこで問題は,収容者3万余を本当に食わせられるかと言うこと。諸経費込みで,たとえば――

10,000ルピー×31,000人=310,000,000ルピー/月
5,000ルピー×31,000人=155,000,000ルピー/月

あるいは,2月25日の政府・マオイスト合意では兵士日給は60ルピーだから――

60ルピー×31,000人×30日=55,800,000ルピー/月

これは給与だけだが,それにしても大金だ。払えるのか? 少々待遇が悪くても5千人前後の真性マオイストは耐えられるであろうが,それ以外はおそらくすぐ銭争に戻る。駐屯地の外に出て,以前と同じく人民政府税(用心棒代)を取り立てるだろう。すでに,数千人が制止を振り切り,駐屯地の外に出て銭争を始め,あわてて給与を払うと言ったら,戻り始めた。

こんなことがいつまでもつのか? 国軍と合わせると10数万もの若者に大金を払い無駄飯を食わせる。仕事(戦争=人殺し)があっても困るが,無くても無為徒食は精神衛生に悪い。これからのネパールはどうなるのだろうか?

人民戦争は要するに「人民銭争」だから,自衛隊なんか送っても,何の役にも立たない。青年たちが食えるようにするための支援こそが求められているのだ。

(補足)人民戦争の「平等のための闘争」の側面を否定するものではない。反体制期には温かく批評し,体制内化したら厳しく批評するのが小生の方針。反体制の頃は罵詈雑言,体制内化したら絶賛,という批評も当然ありうる。

* Maoists walk out of Nepalese camps, BBC News, Feb.25
* 30,852 combatants, 3,428 weapons registered: UNMIN, KOL. Feb.23
* Maoist combatants continue to leave camps: some return, KOL, Feb.22