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  軍の自己増殖と第2次調査団派遣
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 No.070307102013934453    07/03/07(Wed) 10:20   by  tanigawa [変更] [削除]
軍隊は自己増殖の習性をもつ。戦前のように,自己増殖のための仕事(戦争)創出は御免被りたい。(ネパール国軍,人民解放軍もその好例)

ネパール派兵についても,この自己増殖への警戒が必要だ。われらが朝雲新聞はこう伝えている。

「陸自がUNMINに参加する場合、国際平和協力法(PKO法)に基づき、最大6人を個人の形で派遣することになるが、このほか支援の現地連絡調整要員数人も派遣される予定。/ ・・・・森陸幕長は同22日の定例会見で、・・・・要旨次のように述べた。/ 任務は(・・・・停戦監視という)政治ミッションとなるため、隊員は軍人としての知見がこれまで以上に必要となる。/ 現地では各国寄せ集めの10人以下の停戦監視グループで活動するため、寝食を含めすべて自活する必要がある。このため、これまでのPKOと異なり個人の能力に負う部分が多くなるので、陸自としては連絡要員を配置するなど、派遣隊員が安心して活動できるよう配意していきたい。」(ネット版朝雲新聞,3月1日)

たしかに当初5〜10人とは言っていたが,最近の報道では陸自隊員5,6名ばかりが強調されていた。数名かなと思っていたら,やはり「現地連絡調整要員数人」も派遣という。軍人ではなく文官かもしれないが,派遣軍事関係要員にはちがいない。つぎには,連絡調整要員支援のための補佐要員若干名・・・・などと,さらに自己増殖する恐れがある。

森幕僚長の発言も挑戦的だ。

●「個人の形で派遣することになるが、このほか支援の現地連絡調整要員数人も派遣される。」
個人の形で派遣するのに,日本政府・防衛省が組織として支援団を送る。これは「個人」なのか「組織」なのか?
●「政治ミッションとなるため、隊員は軍人としての知見がこれまで以上に必要となる。」
政治を軍人が軍の立場からやれ,ということ。軍が政治を支配する。ミリタリーコントロール! 
●「寝食を含めすべて自活する必要がある。」
組織で動くはずの軍隊が,自活するのは,スパイか特殊工作員。海外派兵を夢にも想定しなかったかつての自衛隊には,海外で自活できる隊員はおそらくいないであろう。ネパールは絶好の訓練場だ。
●「個人の能力に負う部分が多くなるので、陸自としては連絡要員を配置するなど、派遣隊員が安心して活動できるよう配意していきたい。」
自活とはいうまでもなく支援無しで活動できること。しかし自活を強調すると,自己増殖の願望が満たされない。そこで,こんな二律背反を強弁する。むろん,これはネパールでの特殊工作員訓練と自己増殖の一石二鳥がねらいであり,防衛省としては何の矛盾もない。帝国陸軍の時代から,軍の常識は世間の非常識だった。


そんなこんなで,また10人(内閣府1,外務省2,防衛省7)もの大調査団が,3月7〜12日ネパールに派遣される。移動日と土日を考えると,実質的な調査など出来るはずはない。これも,調査をしましたというアリバイつくりと,年度末の予算消化が目的。このお役人の常識も世間の非常識。

グローバル化で戦争と平和,軍と民の区別が難しくなった。ネパール派兵についても,よくよく見ないと事柄の本質が見えてこない。これからも注視して行きたい。

▼写真
日ネ軍事協力は,庶民の気づかぬところで,着実に進行している。軍隊の国外活動については,ネパール軍は自衛隊よりも何百倍も経験豊富。UNDOF司令官(現在任期満了退任)も来日し,ネパール派遣を盛んに宣伝した。この写真は,平成18年度防衛白書242頁。3/4頁を使った大きなコラム。