うへ、これは究極の恐怖。よくまあ、その飛行機に再度乗りましたねえ。 RAにもう何年も乗っていません。 理由は、安いと言っても名古屋からは前泊が必要だし、しないとしても、始発で電車に乗らないといけないし、電車に何か不都合が起きたらもう乗れないし、そういうのが年齢のせいか、おっくうになって来たから。そういう、国内交通費や時間の切迫感を支払ってまで、RAに乗る気にはもうなれないのです。以前は、ネパールの外貨稼ぎのために、とか殊勝にも思っていたのですが。 機体の定期点検で欠航が予定されているのにブッキングさせていて、バンコクに余計に一泊させられたことがあって、それからもう嫌になりました。 客室乗務員のサービス態度は、それはもう、社会主義国のそれ並ですな。 ネパールの背伸びした現代社会の危うさ。形式はできているけれど、ソフトが前近代。総選挙をやって、共和制になって議会ができても、中身は前近代、ということにもつながりそう。1990年のあの高揚した民主化が6年で破綻して内戦状態。2006年4月のあの劇的な大衆の勝利も、昨今の政党の混乱でどうなることやら。 国民国家でなければならないという前提も、もしかして、このグローバリゼーションの時代、そもそも崩れているのかもしれない。だったら、いっそのこと、中世的王制がなくなるのなら、近代国家もやめてしまって、全国を、アンナプルナ自然保護区みたいに指定して、開発をやめちまったほうが賢いかもしれない。人々の社会保障だけを完璧にすればいい。そのかわり、旅行者は今の10倍ものビザ代や入域料を払う。あー、でもこういう発想も近代か。さらなるポストモダンはいずこ。