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Since2006/06/09 Last update 2006/06/09 by nakamura
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  性器と貨幣の目的外使用禁止タブー
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 No.070314180349157067.1    07/03/16(Fri) 18:45   by  tanigawa [変更] [削除]
【 日本ポルノとネパール性タブー 】への返信

これまた民俗学の常識であろうが,素人の蛇足を2,3本。

ネパールや日本の寺社などに性器や性交図が祭られているのは,いうまでもなく子孫繁栄祈願のために他ならない。性器は正当目的のため使用されており,それゆえ神聖なものとして祭られる。

ネパールのP寺院では,白昼堂々と女性たちが石造りの男性器を撫で礼拝する。かつては日本でも各地に同様の習俗があった。見方によれば,ずいぶん卑猥な光景だが,誰もこれを猥褻とはいわない。性器の目的外使用禁止タブーが利いているからだ。

では,なぜタブーで目的外使用を禁止しなければならないほどの快楽を性行為に与えたのか? それは神のみぞ知るだが,下司の勘ぐりでは,ときには生命を失うほどの苦痛に耐え子供を産ませるには,それ以上の快楽が必要だと神が考えたからだろう。

同じく貨幣(蓄積)が快楽なのも,それがなければ人間は働かないからにちがいない。したがって,働いた対価として貨幣を受け取り,それを他の必要な物品と交換しても,誰もそれを強欲とはいわない。貨幣は本来の目的のために使用されているからだ。

聖書もいうように,出産と労働は原罪に対する神罰であり,死に次ぐ人間の二大苦だ。そんな苦痛の対価だから,性の快楽も貨幣の快楽も尋常なものではない。とてもじゃないが,人智,人力で制御できはしない。そこで神のタブーとなったのだろう。

ところが人間は,神の目を盗んでこのタブーを破り,性を生殖から,貨幣を労働から切り離し,快楽のための目的それ自体として追求し始めた。当初は破戒を恥じ,性器を恥部,陰部などと呼び,性行為も隠れて行っていたし(祭事としての性行為は別),また金儲け,特に金(快楽)が金(快楽)を生む金貸しは賤しい行為とされていた(ここにも問題はあるが別の事柄)が,科学信仰が広まるにつて,性と貨幣のタブーは非科学的として否定され,性や貨幣の快楽を目的そのものとしてよいということになり,ついにはグローバルネット社会における性欲,金銭欲丸出しの,恥も外聞もないバーチャル・セックス,バーチャル・マネーとなってしまったのである。こんな不毛なセックス・バブル,マネー・バブルがいつまでも続くはずがない。

この末世の狂宴は,不思議なことに,原罪以前の性の楽園に似ている。アダムもイブも原罪以前はスッポンポンの丸裸だった。性行為があったかどうか分からないが,少なくとも彼らの性器は恥部でも陰部でもなかった。この堕落以前と末世の現在,理念化すればネパールと今の日本は,性器や性行為が公然と陳列されているという点では同じだ。違いはただ一つ,性タブーの有無。ただそれだけだが,両者には天地の差がある。どちらがよりまとも(正気)か,より幸福かといえば,それはいうまでもなくネパールの方だ。

日本は,少なくとも堕罪を自らにとどめ,ネパールに性タブーを犯させるようなことだけは,すべきではないだろう。

(多面的な性風俗やネパール文化をかなり強引に理念化しています。仮説に近いものなので,機会があれば,出来るだけ実証していきたいと思っています。)