「激変」は大げさだと反論されるかもしれないが、やはり3年前との比較での第一印象は大切にしたい。1週間もすれば、慣れてしまうのだから。 (1)一つは、王宮の向かい側(アメリカンクラブ付近)が撮影禁止となり、兵隊が銃を構え厳戒していたこと。王党派がアメリカ人を攻撃するとのマオイストの警告のせいか? この3者の関係はパズル並みに面白い。 以前はカカニ駐屯地などを撮ってもお構いなし。それどころか、人民戦争中、軍の検問を記念撮影しても平気だった。アッパレ、と感嘆したものだ。 ところが、いまや重要施設の撮影は要注意だ。故意でなくても、うっかりパチリとやると、逮捕される恐れがある。ネパールはめでたく「普通の国」になった。ご用心を! (2)もう一つびっくりしたのは、子供たちの物売り激増。新聞などを信号待ちの車に売りつけにくる。それと、路上の物乞いの増加。 こんな(もちろん窮状にある彼らではなく放置している政府の)恥部に光を当てれば、まともな神経なら恥ずかしくて、とてもじゃないが見られない。これはまさしく社会的ポルノだ。 (3)そして、第3に、UNMIN。まだ調べていないが、UNMIN特需はスゴイらしい。そりゃそうだ。ホームページを見ただけで、UNMINの金余りは明白だ。 20日、トリブバン空港ビルを出ると、「UNMINご一行様」出迎えが多数待機していた。おそらく高級ホテルからであろう。私のような安宿にとまるはずがない。高級ホテルトイレをタダで借用するついでに、見てこよう。「マオイストご一行様」と隣室だったりして....。 国連の平和構築支援の意義は十二分に認めた上で、なおかつネパールでは、その善意の活動ですら一種の「いかがわしさ」「ポルノ性」を帯びざるを得ない。これが、この国への関与の難しさだ。 (補足)ナマステボードは、わがブログよりも応答が断然速い。在ネ中は、こちらを中心に掲載する予定。