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  ネパール性治学試論
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 No.070413184412360188.1    07/04/15(Sun) 13:00   by  tanigawa [変更] [削除]
【 学校と聖と性 】への返信

1.政治学から性治学へ
春が来て回春。関心が「政」から「性」に移った。「性治学」への転進。困った現象だが,自然には逆らえない。

2.インドの性的虐待
ということで,今朝も真っ先に目にとまったのが,この記事。

 「子供の5割 性的虐待
  インド実態調査 大半,被害伝えず」
   (朝日新聞,ニューデリー=木暮哲夫,2007.4.14)

記事によれば,インド女性・子供開発省調査で次の事実が判明した。インドでは,5〜18歳男女の5割が何らかの性的虐待を受け,2割はレイプやヌード撮影など「深刻な虐待」だという。

とんでもない数字だ。事実とすれば,インド社会は根底から病んでいることになる。そして,これは当然,同じことがネパールでも起こりつつある,あるいは少し遅れて起こる,ということを示唆している。

3.先進国の退行的性ニヒリズム
インド=ネパールの性アナーキーは,先進国のそれとは区別して考える必要がある。たしかにプリモダンとポストモダンの性現象はよく似ており,紙一重の差だ。特に古代では,インド=ネパールに限らず,どこでも性的なものがあふれていた。

 (プリモダン)    (ポストモダン)
 多種多様な女神たち  ミスコン,半裸モデル
 男女性器・交合図像  ポルノ写真
 カーマスートラ    ポルノ動画

しかしその後,西洋ではキリスト教が,日本では儒教が性を抑圧し,性を私的領域に押し込め,そして近代に入ると理性が性から野生を奪い,人々をインポテンツにしてしまった。

だから,西洋や日本で性タブーを解除しても,野生を奪われてしまった性にはもはや暴力的革命性はなく,せいぜい退行的性ニヒリズムが蔓延し,社会をじわじわ根腐れさせていくくらいのことだ。(これを恐れた安倍首相がアナクロ貞操論を唱えているが,ポストモダン・ニヒリズムには勝てるはずがない。)

4.インド=ネパールの破壊的性ニヒリズム
これに対し,インド=ネパールがプリモダンの性タブーを解き,性アナーキーになると,これは恐ろしい。

日常生活の場にあふれている性的なものが,その本来的無拘束性,暴力性,破壊性を解き放たれ,まずはインドに見られるように社会的弱者たる女性や子供への性暴力をもたらし,最悪の場合,社会崩壊をもたらすだろう。インポテンツ西洋人・日本人とは違い,インド=ネパール人はまだまだ元気なのだ。

5.校門横の交合像をどう説明するか
上掲写真の即物的巨大男根や交合像を,隣の学校や数軒先の私の交流校の生徒たちは毎日見ながら登下校している。

当然,「先生,あれは何?」となる。神のタブーがあれば,「あれは神様。いたずらしてはダメ! 罰が当たりますよ」で,万事OK。

ところが,神のタブーが無くなると,もはやその手は使えない。そもそも人間の性行為など合理的に説明できるわけがなく,いくら説明しても子供は納得せず,ましてや大人は納得しない。

ネパールの性は,タブーを解かれると,攻撃的性ニヒリズムになり,まずは弱者の女性・子供に襲いかかり,悪くすると社会すらも破壊する恐れがある。

6.マオイストと性
この性タブーについては,マオイストは二面性を持つようだ。男根(リンガ)破壊などをやっているらしいが,その反面,性タブーを巧みに利用しているようにも思われる。

マオイストは,一方では,女性解放を唱え人民戦争に女性を大量動員してきた。しかし,人民解放軍の女性比率が高い(40%位?)のをみて,女性の解放・地位向上の実現などとバカなことをいうフェミニストは一人もいないだろう。子供を兵士にすることが子供の解放にならないのと全く同じことだ。(1家族1名の徴兵割り当てがあれば,家族内弱者の女性や子供が人民解放軍に送られるのは当然だ。人民解放軍に女性兵士が多いのは女性解放ゆえではない。)

女性解放のリップサービスの一方,マオイストはどうやら裏口からこっそりと前近代的「封建的」性タブーを引き入れているようだ。もしそうした強力な性タブーがなければ,性衝動最強の青年男女3万余が雑居する人民解放軍は維持できるはずがない。

以上は,もちろん推測にすぎない。マオイストの性についての報告は,管見の限りではまだ見当たらない。

しかし,常識的に見て,男女混成軍で戦争なんかやってられない。人殺しよりもまず恋だ。性管理がはるかに容易なハイテク戦争中心のアメリカ軍ですら,兵士の性問題にはお手上げだ。ましてや人間くさいローテク人民戦争。人民解放軍が秩序を保ち戦ってこれたのは,強力な宗教的「封建的」性タブーを隠し持っているからにちがいない。実証はこれからだが,きっとそうだとにらんでいる。