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また憲法改正。鴻毛の如く軽〜い憲法。施行5カ月で2回目。こんなものは正しくは「憲法」とはいわない。
恥ずかしながら日本人はアメリカ押しつけ天皇制憲法を60年にわたって護持してきた。いきさつはどうであれ,正式の手続(帝国議会の議決,天皇の裁可)により制定された正式憲法だからだ。自分が決めたことは守る。それが国民としての誇りであり,だから私も護憲のため,「自衛隊ネパール派遣反対!」などと叫んでいるのだ。
ネパール憲法も,暫定とはいえ憲法だ。議会の全一致で制定したものを,同じ議会が,コロコロ変えてどうする。こんな議会は何を決めても信用されない。共和制も民主制もあったものではない。人々の安全の根底にある法の予測可能性が崩壊しているのだ。
革命(クーデター)は例外状況であり,憲法は無視される。それは仕方ない。しかし,例外状況は例外だから許されるのであって,それが常態化してしまえば,結局は,力を持つものが勝つ。法は弱者,少数者の味方だからだ。
■第1次改正 2007年3月7日(制定54日後)
第33条(D)諸階層,諸民族等を国家の全領域に比例制により参加させる。
第138条 国家は連邦制とする。
■第2次改正 2007年6月13日(制定149日後)
・国会の三分の二の多数により王制を廃止できる。
・ 〃 首相を解任できる。
・最高裁判事および大使の任命については,議会が聴聞できる。
・人民運動弾圧者は被選挙権なし。
* eKantipur, 6 Jul. 2007
* AllHeadlinenews, 9 Mar. 2007
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