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  Mangal Dhoonに永遠を観る
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 No.070626095128478283    07/06/26(Tue) 09:51   by  tanigawa [変更] [削除]
ネパール音楽は興味深い。オリジナルか外来か,民謡か宗教音楽か,古典か新曲か,慶事用か弔事用か,そんな初歩的なことさえ知らなくても,なんら音楽を楽しむ妨げとはならない。

昔々,夏のある日,カトマンズのどこかで耳にした曲がずっと気になっていた。最近,それがどうやらMangal Dhoonという曲らしいということが分かった。ネパール通には周知の曲だろうが,音楽に疎い私には,Mangal Dhoonが祝祭音楽を指す一般名詞かその曲の固有名詞なのかもよく分からない。ここでは,とりあえずMangal Dhoonと呼んでおく。

この曲は,主旋律は極めて単純,一度聴いたらすぐ覚え,口ずさむことができる。

ところが,あの夏の日の演奏は,その単純なメロディが微妙に変奏され,いつまでも,どこまでも続いていった。荘厳で軽快,明るく華やかで悲愴,権威的で庶民的,精神的で世俗的。ヘタウマの極致か,天使の戯れか。単純にして複雑,今にして永遠。異国の夏のけだるさの中でMangal Dhoonに永遠を観た(ように感じた)。

これは過去を理想化しているのかもしれない。過去はいま創られる。残念ながら,永遠に誘うようなMangal Dhoonは,その後,一度も聴いていないからだ。

一にして多,今にして永遠の神との融合がなければ,あのような神がかり的演奏はできないのかもしれない。

音楽を0と1に分解するデジタル録音Mangal Dhoonは,合理的(雑音なし)かつ民主的(どの曲も0と1)であり,理論的には永久かつ無限再生可能だ。が,そこには神の神秘も自由もない。デジタルMangal Dhoonを何万回聴こうが,神の永遠を観ることはできない。