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  退位で王制継続勧告,米大使
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 No.070714111713834462    07/07/14(Sat) 11:17   by  tanigawa [変更] [削除]
モリアーティ米大使がギャネンドラ国王退位による王制継続を勧告した。米政府もたまにはまともなことをいう。そして,わが日本政府も,ギャネンドラ=パラス専制化支援という大失態を犯したが,いまではおそらく米政府と同じ考えをもっているにちがいない。米政府(と日本政府)の対ネ政策を応援するのは,いささか気まずいが,この際そんな私的感情は棚上げし,米政府(と日本政府)の王制存続政策を応援しよう。(国制の決定権はいうまでもなくネパール人民自身にある。いうまでもないから,そんな分かり切ったことはいわない,ということをいっておく。)

カンチプル(13Jul)の記事が正確であれば,任期を終えまもなく帰国するモリアーティ大使は7月13日の記者会見で,国王への最後の助言は「もし王制を救いたいのであれば,国王は退位すべきだ」というものだった,と語った。米政府はネパール版名誉革命を願っているのだ。

これは妥当な政策だ。そして,日本政府も同じ考えをもっていることはまず間違いないから,かなりのリスクを負うことにはなるが,この際,宗主国アメリカにならい,日本政府もネパール名誉革命を希望する,と表明するとよい。

ネパール王制問題は,すでに単なる内政問題ではなくなりつつある。マオイストが先祖帰りして本家中国に接近し共和制へ向かうのに対し,米(日)は対中政策上,立憲君主制で体制安定化を図りたいと考えているはずだ。これにインドが乗れば,米印日の支援でネパール名誉革命の芽が出てくる。

では,国王退位宣言はいつがよいか? 効果的なのは,憲法制定議会選挙直前だろう。早すぎると退位効果が薄れ,遅れると共和制になってしまう。選挙前にパラス皇太子共々退位すれば,ギャネンドラ国王は,一発逆転,身を捨て国を救った名君として歴史に名を残すことになるかもしれない。

王制は便利な反面,危険でもある。タイ王室は,国民統合機能をよく果たしてきたが,その反面,軍事クーデターの根拠としても利用されてきた。象徴王制のミソは,前者を極大化し,後者を極小化する点にある。米国は(そしておそらく日本も),それをねらっているのだろう。

ネパール象徴王制論は,最近の思いつきではない。1990年革命の頃から,一貫して,その考え公表してきた。下記参照――

The Rationale for the Kingship in Nepal (1996) http://www.edu.nagasaki-u.ac.jp/private/tanigawa/npl/archives/kingship.pdf

世俗断念が王制の条件(2006) http://nepalreview.spaces.live.com/blog/cns!3E4D69F91C3579D6!414.entry?_c11_blogpart_blogpart=blogview&_c=blogpart#permalink