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  防衛副大臣訪ネと搾取者日本
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 No.070801205349089808    07/08/01(Wed) 20:53   by  tanigawa [変更] [削除]
1.ネパール側,防衛副大臣に開発期待
カンチプル(31Jul)が木村隆秀防衛副大臣の訪問を大きく報道している。興味深いのはまたもや報道内容。カンチプルは,木村副大臣が制憲議会選挙と平和構築への期待を述べたと紹介したあと,

 ・観光
 ・水力発電
 ・インフラ整備

についてサハナ・プラダン外務大臣と意見交換したと報道している。日本は水力発電所建設と観光振興への援助を確約したとも念押ししている。陸自隊員の軍事監視活動視察の記事は付け足しだ。

2.日本側,防衛副大臣の訪ネ目的は軍事監視視察
では,日本大使館の公式訪問発表文(30Jul)はどうなっているのか? 

訪問目的: UNMINの日本軍事監視員の活動視察

あれあれ! 軍事監視活動の視察だけ。

防衛省情報によると思われる時事通信(7/27)記事では,「国連の軍事監視要員としてネパールに派遣されている陸上自衛官を激励するほか、同国のコイララ首相を表敬訪問」。日本側はもっぱら軍事なのに,ネパール側は経済協力ばかり。

ネパールでは,防衛副大臣が訪問しているのに,軍事的なことではなく,開発援助に関心が集まる。木村副大臣としては不本意であろうが,私はこれこそ日ネ友好の偉大な遺産だと思う。日本の平和国家のイメージがネパールではまだ強烈に残っているのだ。

3.日ネ報道比較
日本側の続報はまだだが,大胆に予測すれば,開発援助なんか後回しで,勇ましい軍事監視活動視察記事となりそうだ。

こうして,日ネ両国民の間に誤解が拡大再生産され,日ネ友好の過去の遺産が食いつぶされていく。

4.帝国主義的支配者,日本
非軍事的日ネ友好の遺産はかけがえのないものであり,在ネ日本人の安全はこの遺産により保障されているといってもよい。

そもそも日本人がネパールでは誰からも好意的に見られているというのは,根拠のない幻想だ。日本人は,共産主義諸勢力にとって,印米に並ぶ帝国主義的搾取者に他ならない。たとえば,いま手元にあるH.ヤミ=B.バッタライ共著「ネパールの民族問題」(2007)では,こう批判されている。

「・・・・ネパールは,1950,60年代以降,日本,ドイツ,アメリカ等の強国との新植民地主義的関係を強化してきた。」

「ネパールを支配している他の(アメリカ以外の)強国は,主として日本とドイツであり,その支配形態は貿易と金融によるものだ。」

光栄なことに,マオイストにとって,日本は印米並の搾取者,ときにはその筆頭にあげられている。日本人はネパールのお友達と思っているかもしれないが,マオイストや共産主義諸派はそうは思っていない。日本はネパール人民の敵なのだ。

5.陸自派遣の危険性
そこに日本が軍隊を派遣した。「個人派遣」などといっているが,それならなぜ防衛副大臣が「激励」(前線視察)に行くのか? ネパール側からすれば,派兵と何らかわりはない。

いまは防衛副大臣が前線視察に出向いても,話しは開発援助ばかりのようだが,いずれ日本側の報道も伝わり,陸自派遣は軍事目的だということがネパール側にもはっきり分かるようになるだろう。

そうなったとき,非軍事的日ネ友好の長年の努力は水泡に帰し,そして,マオイストらの帝国主義的・新植民地主義的支配者=日本人という見方が一気に広がるだろう。

アフガンやイラクを見れば,派兵がその地に居住する同胞にとっていかに危険なことかは明白である。マオイストにとって,日本(人)は打倒すべき搾取者だ。いまはスローガンかもしれないが,派兵によりそれがスローガンにとどまらない恐れが出てきた。

ネパール在住日本人の安全のためにも,陸自は速やかに撤兵すべきだ。