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  UNMINと日中の存在感格差
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 No.070925132902688403    07/09/25(Tue) 13:29   by  tanigawa [変更] [削除]
1.日本の存在感なし
9月23日(日),ニューバネスワルのUNMIN本部へ行った。あれ? 西側職員はみなお休み。ここはネパール,西洋休日に合わせる必要はないのにね。といったことを,一見恐ろしそうな警備隊長とだべってきた。隊長氏によると,私はチェットリに似ているそうだ。こんな弱い兵隊ではすぐ負けるのにね。UNMINは高給だし,仕事は楽だし,天国だね。日本人はいるの? と聞くと,いるらしいけれで知らないね,といっていた。存在感まるで無し。

2.中国の圧倒的存在感
UNMIN本部は不思議なところにある。中国援助のばかデカイ国際催事場の右半分と別棟をUNMIN本部が使用している。中国の国威発揚施設だから,写真のようにUNMINはまるで中国の出先機関のよう。中国の圧倒的な存在感。勝負あり,といったところだ。

3.国連官僚主義
翌24日,UNMIN本部に行き,内部を見てきた。これはご立派! こんな御殿で「平和構築」出来るなんて幸せだ。

広報部に行きUNMIN活動に関する報告書か何か無いかと聞くと,何も無いという。最高紙質の広報紙とビラ数枚だけ。それはないだろう! 世界中から金を集め,こんな5星ホテルのようなところで仕事をしていて,一般向けの資料はない。国連大学もそうだが,国際機関はやたら豪華で庶民には開かれていない。国際官僚主義が進行しているのだろう。

4.日本の不思議な存在感
UNMIN本部への出入りを観察していると,見た限りでは,西洋人と現地採用ネパール人のみ。西洋人の相当数はNGO関係者のようだ。自由に出入りしている。ここでは日本の気配はつゆ感じられない。これからは日本人も遠慮せずヒマラヤ観光のついでにUNMIN見学をするとよい。自分たちのカネがどう使われているか,よく分かる。

これと対照的なのが外の駐車場。ピカピカのランドクルーザー約40台,小型バス約20台,作業車・緊急車が十数台。「UN」の紋所がまぶしい。そして,見よ! ランドクルーザーの大半は,トヨタ車だ。圧倒的な存在感! 

日本ナショナリズム・大国主義感情をくすぐられ,大いに満足。うっぷんが晴れた。トヨタさん,お国のために,ありがとう。

5.愛国者横断幕
この中国付属のようなUNMIN本部を出ると,やはりいました,例のラクシマン・シン氏。ヒンズー教祈願の愛国的巨大横幕が国際催事場の前に張ってある。中国とUNMINを借景としたよい構図だ。前回の世界貿易センター前といい,センスがいいなぁ。

6.物価高にあえぐ
愛国者横断幕の向かいの庶民食堂に昼食に入ったら,これは高い。金がないので一番安そうなスープだけ頼んだが,それでも消費税込みで70ルピー弱。パンも付かず水のような貧相なスープ。貧乏人は惨めだかぁ。国連インフレに違いない。これまで外人租界タメルだから高いと思っていたが,そうではない。庶民物価も,天井知らずのネパール株高騰に負けず劣らず高騰しているのだ。

ガソリン1リットルが100〜150ルピー(200〜300円)。それでもスズキ・タクシーは走り回り,その雲霞のごときスズキ車を蹴散らしピカピカUN高級車も平和な街をわがもの顔に走り回る。いったいどうなっているのだ?

7.排ガス格差カースト制
カトマンズ盆地には,おびただしい車の排ガスと糞尿細菌混在土埃が混ざったスモッグがよどんでいる。貧乏人歩行者や路上業者はそれをたっぷり吸い込み,バス乗客や小金持ちタクシー乗客も糞尿細菌混在排ガスを吸い吸い移動する。ところが,エアコン付き燃料多消費UN高級車は窓を閉め,平然と走り回る。排ガス格差,排ガス・カースト制。

先進国が途上国とかかわる場合,自国の生活基準,生活水準をある程度持ち込まざるを得ない事情は分かる。私自身,ネパール庶民と同じ生活は無理だ。それはそうだが,そこにはやはり遠慮あるいは節度が求められる。それが出来ないなら,途上国には来るべきではない。

もし私がネパール庶民なら,窓を閉め切り,ふんぞり返っているUN高級車にクラクションを鳴らされたら,ピカピカに磨かれた車体を思い切り蹴飛ばしてやるに違いない。エアコンくらい外し,庶民と同じ糞尿細菌入り排ガス空気を吸うべきだろう。

8.新しいカースト制
庶民から見ると,国連も先進諸国も,古いカースト制は自分たちにとって都合が悪いので,それを破壊し,排ガス・カースト制に象徴されるような新しいカースト制を作ろうとしているように見える。ネパールにおいて,国連ファミリーに入ることは,最上位カーストになることだ。そう見られている。

こんなことをしていると,庶民の間に怨念が静かに沈殿し過激原理主義を生み出すのではないか? ラクシマン・シン氏がそうかどうか分からないが,そんな気配は感じる。

そして,排ガス・カースト制において圧倒的な存在感を示しているのは日本だ,
(上位カースト)エアコン付きランドクルーザー。かつてはパジェロ,いまはトヨタ
(中位カースト)スズキ・タクシー,バイク(ホンダ,スズキ)
(下位カースト)バス,トラック(タタ,トヨタ,日産)
(カースト外)排ガス排出移動手段を利用しない(出来ない)人々
日本は,こんなところで存在感を示している。嬉しいような嬉しくないような。

(写真1)国際催事場前の愛国横断幕
(写真2)国際催事場と中国祭
(写真3)UNMIN駐車場
(写真4)糞尿細菌混入排ガスまみれのクマリ様(インドラ祭)