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  コピペ革命の「すばらしき新世界」
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 No.080115113100783104.1    08/01/16(Wed) 12:46   by  tanigawa [変更] [削除]
【 コピペ革命と反革命 】への返信

ネットに掲載したら,無断転載は防止できない。RSS等も発達し,無断掲載と変わらない。コピー禁止など,まったく無意味だ。

これは,コピペ革命(コピー&ペースト革命,切り貼り革命)だ。情報プロレタリアが情報ブルジョアの情報独占支配を粉砕し,情報を万人のものたらしめつつある。これに対し,アメリカなど情報帝国主義勢力は,著作権を振りかざし,軍隊で脅し,コピペ革命を弾圧してきたが,古来,情報は万人のもの,正義は情報プロレタリアートの側にある。

つい先日までマオイスト中国はコピペ革命の旗手だったが,米日情報帝国の軍門にくだり,また自国内ブルジョア反動勢力の圧力に負け,反革命に寝返った。しかし,まだまだ,北朝鮮など,情報プロレタリア国がブルジョア物品をコピペしまくり,頑張っている。噂では,現状ではまだドル札,タバコ,酒,ブランド商品など,ローテク商品・情報のコピペであり,これらは軍隊の脅しによる弾圧で,封じ込めにある程度成功している。しかし,情報プロレタリア諸国がコピペ革命をネットに持ち込むのは時間の問題であり,そうなれば世界コピペ革命の成功は間違いない。

情報ブルジョアジーの反革命成功の見込みはまず無いが,最大限の抵抗はするだろう。たとえば――
・コピペを想定し,世論操作用情報だけ掲載。
・記事はさわりだけ。
・写真・絵画は画質を落とす。

つまり,掲載記事の質を落とし,情報プロレタリアートには,低俗情報しか見せないようにするのだ。そして,価値のある情報は,アクセス制限をかけ,高い情報料を払う者だけに見せるようにする。この方法は,たしかに一時的には有効かもしれないが,いったんネットに掲載した以上,その気になればコピペは可能であり,結局コピペ革命は阻止できない。人民情報解放戦争の勝利は間違いない。

この情報革命に対する反革命は,したがって,情報化そのものの原理的否定とならざるをえない。つまり,本物の価値ある情報の完全秘教化だ。情報は,口伝を原則とし,やむなく文章化,映像化したものは,厳重に管理された宝物庫の奥深くに保管する。そして,信心深い信者にのみ,高い拝観料を取り,コピペできない形で拝観させる。情報の密教化こそ,コピペ革命に抵抗しうる唯一の途だ。

こうして,本物の価値ある情報は,結局,大衆には縁遠いヒマラヤ霊山の奥深くに隠され,秘教化する。

そして,下々のおびただしいネット情報は,ガラクタと化す。コピペ革命でコピーされた情報は,情報創造者の手を離れ,それには修正など本人のコントロールは及ばなくなる。コピペ情報は,無主化し,無責任となる。どんな間違いにも,誰も責任を取らない。

むろん,カント大先生の頃であれば,公衆の美的判断が働き,「美しくない情報」は淘汰された。しかし,21世紀のコピペ革命は,そんな啓蒙の楽天主義を木っ端みじんに粉砕するだろう。本物は徹底的に秘教化され,大衆から隠される。大衆には,本物と偽物の区別さえつかない。氾濫する情報は,本物とも偽物とも区別されないまま,「たんにそこにある物」となってしまう。

H.アーレントがどこかで言っていたことをもじっていうなら,情報プロレタリアが世俗的必要のためにせっせと「労働」し,情報産品を生産し,そして「消費」する。それは,世界の中での永遠を意識した人間の「活動」でもなければ「作品」でもない。他の動物たちが,生存のために身体を働かせて食物を摂り,排泄し,そして死んでいくように,人間も,永遠性と関わる何かを創出する独立の人格性を奪われ,無主労働で情報を生産し,消費し,そして死んでいく。

これが,コピペ革命の「すばらしき新世界」だ。