2月4日の国王会見がどのような経緯で実現したのか分からないが,産経新聞によると,記者(記者団?)は日本財団会長・笹川陽平氏と一緒だったそうだ。同氏HPに記事と会見ビデオ(8分余)がある。一見の価値あり。 ●ギャネンドラ国王 謁見 http://jp.youtube.com/watch?v=-wehQvlSisU 興味深いのは,国王が少数民族,地方を引き合いに出してカトマンズを批判していること。6党とマオイストがカトマンズ中央権力を握りつつあるのに対し,国王が地方と少数民族を利用し対抗しようとしている。 実は,これはネパール近代王政の常套手段だった。国王は,政党勢力と対抗するため,少数民族を引き立て,重用してきた。だから,1990年民主化により,高位カースト支配はむしろ強化されたのだ。 地方や少数民族を,国王とマオイストが奪い合う。どちらが勝つか? 歴史的には,日独の過去が物語るように,民族は左よりも右のもの。ドイツなど,革命前夜と思われていたのに,民族社会主義ドイツ労働者党に完敗した。 日本財団のことも笹川陽平氏のことも,知識はゼロ。まったく知らない。が,「日本メディア」の国王会見,笹川氏の国王会見ビデオ(ユーチューブ)は,どこか変な気がする。どうしてかなぁ?